そもそも妊活とは?何から始めたらいい?
「妊活」という言葉を耳にすることは増えましたが、実際には「どんなことをすれば妊活なのか?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。妊活とは、ただ「妊娠を望む」という思いを抱くだけでなく、妊娠に向けて体と心を整え、生活習慣や環境を整備していく一連の準備を意味します。
妊娠は自然に訪れるものと思われがちですが、女性の体には毎月の周期があり、そのなかで排卵・受精・着床という複雑なプロセスが重なってはじめて新しい命が育まれます。そこにはホルモンの働き、血流、栄養状態、免疫、さらには心の安定まで関係しています。
現代医学的にも、妊娠前から体を整えることは「プレコンセプションケア」として推奨されていますし、東洋医学でも昔から「赤ちゃんは両親の精(生命エネルギー)から生まれる」と考えられてきました。つまり、妊娠を望む準備そのものが妊活であり、その第一歩は「自分の体を知ること」から始まるのです。
妊活を始めるにあたって「やることリスト」
妊活を始めるとき、「結局、何から手をつければいいの?」と迷ってしまう方も多いと思います。ここでは、無理なく取り入れられる基本のリストを整理します。
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基礎体温をつける
排卵の有無やホルモンのバランスを把握するために有効です。アプリを活用すれば続けやすくなります。 -
生活リズムを整える
睡眠不足は排卵やホルモン分泌に悪影響を及ぼします。規則正しい睡眠・食事を意識しましょう。 -
栄養バランスの見直し
タンパク質、鉄、葉酸、ビタミンD、亜鉛、オメガ3系脂肪酸など、妊娠準備に欠かせない栄養を摂取します。 -
冷え対策をする
下腹部や足元を温めることは東洋医学的にも重要。冷たい飲み物・生ものの摂りすぎを控えましょう。 -
ストレスマネジメント
強いストレスは排卵の遅れやホルモンの乱れを引き起こします。深呼吸、運動、趣味の時間を大切に。 -
医療機関での検査
女性はホルモン値や卵管の状態、男性は精子の状態をチェックすると対策が明確になります。 -
東洋医学的ケア
鍼灸や漢方で「気・血・水」の流れを整えることも有効です。
妊娠しやすいタイミングや妊娠確率を理解する
妊娠の成立は「排卵のタイミング」と深く関係しています。
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**妊娠可能な期間(fertile window)**は排卵の約5日前から排卵日当日まで。
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もっとも妊娠しやすいのは排卵日の2日前、前日、当日。
ただし排卵のタイミングは体調やストレスで変化します。基礎体温、排卵検査薬、頸管粘液の観察などを組み合わせて把握することが大切です。
妊娠確率は1周期あたり20〜30%程度と言われています。決して低い数字ではなく、繰り返すことで妊娠の可能性は高まります。焦らず、自分のペースで続けることが大切です。
妊活中の過ごし方|生理後から着床・妊娠までの流れ
女性の体は月経周期のなかで大きく変化します。ここからは時期ごとの過ごし方を解説します。
妊活中の過ごし方① 生理後~排卵まで(低温期)
生理が終わった直後から排卵までの期間は「卵胞期」と呼ばれます。この時期は卵胞が育ち、子宮内膜が厚くなっていく準備期間です。
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体を温めすぎず、自然な代謝を助ける
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腸の調子を整える:吸収力を高めることで卵子に必要な栄養が届きやすくなります。
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適度な運動:ウォーキングやストレッチで血流を良くする。
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冷え対策:下腹部を冷やさない。特に冷たい飲み物に注意。
妊活中の過ごし方② 受精~着床まで(高温期前半)
排卵が起こり、卵子と精子が出会えば受精卵が誕生します。受精卵は数日かけて子宮に移動し、内膜に根づく準備をします。
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リラックスを心がける:ストレスホルモンは血流を阻害します。
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ビタミン・ミネラル補給:特に抗酸化作用のある栄養(ビタミンC・E、亜鉛、セレン)。
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睡眠を大切に:夜22〜2時は成長ホルモンの分泌が盛んになり、細胞修復の時間です。
妊活中の過ごし方③ 着床~妊娠成立まで(高温期後半)
受精卵が子宮内膜に潜り込み、着床が成立するかどうかの大事な時期です。
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体を温める:血流を良くするために、腹巻や温かい飲み物を取り入れる。
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無理な運動は避ける:軽いストレッチやウォーキングは良いが、激しい運動は控える。
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カフェイン・アルコールを控える。
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心を落ち着ける習慣:呼吸法や瞑想も有効です。
補足:生理中からできること
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温めすぎに注意(血の巡りを滞らせない)
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甘いもの・脂っこいものを控え、消化を助ける食事を意識
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鍼灸やお灸で経血の流れを整えると、生理痛の軽減や次周期の準備にもつながります
知っておきたい妊活中の過ごし方【生理前・生理後の注意点】
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生理前:体がむくみやすく、情緒も不安定になりやすい。塩分やカフェインを控える。
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生理後:栄養補給と冷え対策がカギ。タンパク質・鉄・ビタミンを意識。
妊娠前から葉酸の摂取を始める
厚生労働省も推奨している通り、妊娠前から葉酸を摂取することが大切です。神経管閉鎖障害のリスクを下げ、妊娠初期の胎児発育を支えます。食事だけで十分に摂るのは難しいため、サプリの併用がおすすめです。
飲酒(アルコール)や喫煙はやめる
アルコールは肝臓に負担をかけ、ホルモン代謝に影響します。喫煙は卵巣機能の低下や着床環境の悪化につながるため、夫婦で控えることが理想です。
子宮内膜の厚さを医師に診てもらう
着床の成立には子宮内膜の状態が重要です。内膜が薄い場合は血流改善やホルモン補充などの治療が必要になることもあります。
生理後の低温期は子宮周りを中心に身体を温める
「低温期」といっても冷やして良いわけではありません。特に子宮周りをじんわり温め、血の巡りを良くすることが大切です。よもぎ蒸し、温活が有効です。
ストレス発散のためにも適度な運動をおこなう
運動は自律神経を整え、ストレスを減らし、血流を良くします。妊活中は激しい運動ではなく、ウォーキングやヨガ、ストレッチなどが適しています。
生理後の過ごし方で妊活の結果は変わる|リフェムLABO
リフェムLABOでは、東洋医学と分子栄養学を組み合わせて「生理後の過ごし方」に重点を置いています。自律神経の安定による血流改善・腸内環境の調整・肝臓の解毒サポート・・ホルモンサポート・ミトコンドリア活性化などを施術でサポートし、妊娠体質への道を整えています。
リフェムLABOのオンライン妊活お悩み相談会
まずは相談したいという方にオンラインよるお悩み相談をお受けします。
生理後の過ごし方に気を配りながら妊活を進めよう
妊活は「結果」だけを見ると苦しくなります。しかし、日々の生活習慣や季節の過ごし方を工夫することで、体も心も少しずつ妊娠に向けた準備が整っていきます。
「冷たい飲み物を控える」「夜はしっかり眠る」「腹巻をする」――そんな小さな工夫から始めることが、未来の命につながります。
リフェムLABOは、あなたが無理なく続けられる妊活を一緒に考え、支えていきます。
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