こんにちは。リフェムLABO院長の山﨑です。
今日は、30代から50代、そして60代以降の女性にとって大切な「体と心の変化」について、一お話ししたいと思います。
実は、女性の体って、男性に比べてものすごく変化が多いんです。
思春期に初潮を迎えて、20代は元気いっぱい。
30代からは「妊娠したい」と望む人が増え、体質や年齢のことを意識し始める。
40代に入ると「なんだか調子が違う」と更年期の入り口が見えてくる。
そして50代を過ぎて60歳以降になると、「これから先の10年、20年を元気に過ごせるかな?」と健康寿命のことを考えるようになる。
だから今回のお話は、人生を4つのステージに分けて進めていきます。
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妊活は「体の土台を整える」時期
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マタニティは「いいお産の準備をする」時期
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更年期は「変わり目」
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60歳以降は「予防」
こうしてみると、どの年代も大事な節目がありますよね。
みなさんの日常に当てはめて考えられるようにお話ししていきます。
◎妊活は「体の土台を整えること」
さて、まずは30代〜40代後半の「妊活」の時期。
妊活というと「妊娠するための活動」ってイメージですよね。タイミングを測ったり、病院に通ったり、検査をしたり。でも本当はそれだけじゃないんです。
私が声を大にして言いたいのは、妊活は「体の土台を整えること」だということ。
◆ 妊活でよくある声
「卵子がうまく育たない」
「子宮内膜が厚くならない」
「病院に通ってるけどなかなか結果が出ない」
「年齢的に厳しいって言われてしまった」
こうした声を本当にたくさん聞きます。
でもね、卵子の数や年齢を変えることはできません。でも体質を整えることはできます。
血流を良くして、腸の状態を整えて、肝臓の負担を減らす。これをすることで体は変わってきます。
◆ 体の土台を整えるとは?
家を建てるときに「土台」が大事なのと同じで、妊活も体の土台を作ることが一番大切なんです。
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子宮や卵巣に血が巡っているか
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栄養がちゃんと吸収されているか
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自律神経が乱れていないか
ここを整えていくと「妊娠しやすい体質」になっていきます。
◆ 具体的にできること
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鍼灸で自律神経を整え、骨盤内の血流を改善する
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整体で体を緩めて、自律神経を落ち着ける
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温活で体を温め、冷えを取る
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栄養は鉄・亜鉛・ビタミンD・タンパク質をしっかり摂る
これらを生活に取り入れると、体が「赤ちゃんを迎える準備」が整っていきます。
◆ 妊活の心の持ち方
そしてもうひとつ。妊活って「焦り」や「不安」との戦いでもありますよね。
でも私は患者さんにこう伝えます。
「妊活はゴールじゃなくて、準備期間です」
ここで土台を整えることは、妊娠だけじゃなく、その後のマタニティ期や出産、育児にもつながっていきます。
◎マタニティは「いいお産をするためにすること」
次は妊娠が分かってからのマタニティ期。
「おめでとうございます!」と喜びたいと同時に知っていただきたいことが、この時期は体の負担もかなり大きいことです。
◆ 妊娠中のよくある不調
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腰や背中の痛み
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足のむくみ
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不眠
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気分の不安定
- 悪阻(つわり)
- お腹の張り
- 肩こり・腰痛
これらは、ホルモンの変化や体の重心の変化で起こるものです。
◆ マタニティケアの本当の意味
「妊娠中だから我慢しなきゃ」と思っている方も多いですが、実は違います。
マタニティケアは、いいお産をするために必要な準備なんです。
鍼灸や整体で体を整えると、腰痛やむくみが楽になったり、眠れるようになったりします。
そして、骨盤や筋肉の柔軟性を保つことで、お産そのものがスムーズになりやすいんです。
◆ 母体が安心すると赤ちゃんも安心
妊娠中にお母さんがリラックスできると、お腹の赤ちゃんも安心します。
これは医学的にも証明されていて、母体の自律神経が整うと、赤ちゃんの成長にも良い影響があるんです。
◆ 出産はゴールじゃなくスタート
ここも大事です。出産はゴールじゃありません。その先には育児が待っています。
だからこそ、出産に向けて体を整えておくことは「次のステップの準備」でもあるんです。
◎更年期は「変わり目の時期」
40代後半から50代にかけて訪れる「更年期」。
この時期になると「体も心もなんだか安定しない」という方が増えます。
◆ 更年期のよくある症状
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急な汗やのぼせ(ホットフラッシュ)
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冷え
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不眠
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気分の落ち込み
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動悸や不安感
これらは全部、女性ホルモンの変化に伴って起こるものです。
◆ 更年期は「変わり目」
私は患者さんにこう伝えます。
「更年期は終わりじゃなく、変わり目の時期です」
人生の次のステージに入る前の準備期間だと思ってください。
◆ ケアのポイント
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鍼灸で自律神経を整える
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整体で緊張をゆるめる
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温活で冷えを改善する
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栄養はマグネシウム・ビタミンB群・タンパク質を摂る
これらを意識するだけで、更年期の症状はぐっと楽になります。
◆ 更年期をどう過ごすかで60代が変わる
この時期をどう過ごすかで、60代以降の健康寿命が大きく変わります。
骨粗しょう症や糖尿病、高血圧といった病気の予防にもつながるんです。
◎60歳以降は「予防がすべて」
さて、60歳を過ぎるとテーマは「予防」に変わります。
◆ 痛みと姿勢
膝の痛み、腰の痛み。これらの原因は姿勢の崩れや筋力低下です。正しい姿勢を保つことが最大の予防になります。
◆ 関節の変形
O脚や股関節の変形も、歩き方のクセが大きく影響します。歩き方を直すだけで関節の寿命はすごく伸びます。
◆ 生活習慣病(高血圧・腎臓病・コレステロールなど)
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高血圧は血管の「開閉の訓練」をすること
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腎臓は冷やさず、塩分を控えて水分を正しく摂ること
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コレステロールは酸化と糖化を防ぐこと
これらで予防ができます。
◆ 60代から体をどう使うか
みなさん、60歳を過ぎると「もう筋肉は落ちていくもの」「体が硬くなるのは仕方ない」と思っていませんか?
でも実は、体の使い方を意識するだけで、70代・80代になっても元気に歩けます。
毎日の「座る」「立つ」「歩く」といった動作は、ただの生活の一部ではありません。実はこの正しい体の使い方、習慣こそが、様々なトラブルを予防することができます。
最後に、体の声を聞いてあげること
30代の妊活は「体の土台を整えること」。
マタニティ期は「いいお産をする準備」。
更年期は「変わり目の時期」。
60歳以降は「予防がすべて」。
人生のどの時期も大事な節目です。
共通して言えるのは、体の声をちゃんと聞いてあげること。小さな習慣を変えるだけで、未来の健康は大きく変わります。
10年後も元気に歩ける体を、一緒につくっていきましょう。
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