顔面神経麻痺の回復期に残る違和感|鍼灸整体でできるサポートとは
顔面神経麻痺が回復してきても残る「違和感」
顔面神経麻痺の症状が大きく回復してきても、
「かなり良くなったと言われたけれど、まだ違和感がある」
「見た目は分かりにくくなったけれど、動かした感覚が左右で違う」
「笑ったときや口を閉じたときに、わずかな引っかかりを感じる」
といった悩みが残ることがあります。
今回ご紹介するK様も、主治医からは「9割以上は治ってきている」と評価されていました。
しかし、ご本人にはまだ気になる感覚が残っていました。旧記事でも、口を閉じる動作や左頬の動きなどに違和感を感じていたことが記録されています。
リフェムLABOでは、検査や見た目だけでなく、ご本人が実際にどう感じているかも大切な情報として確認しています。
「9割回復」と本人の感覚は同じとは限りません
顔面神経麻痺では、回復してくるにつれて大きな動きの左右差は分かりにくくなっていきます。
その一方で、
口元がわずかに動かしにくい
頬に重さを感じる
笑ったときの左右差が気になる
目の周囲に違和感がある
など、本人にしか分からない小さな変化が気になることがあります。
K様も「9割という言葉は嬉しい。でも違和感がある」と話されていました。
こうした感覚を「気にしすぎ」と片づけるのではなく、どの動作で、どこに、どのような違和感があるのかを丁寧に確認することが大切だと考えています。
回復期だからこそ確認したいこと
顔面神経麻痺では、発症直後と回復期では身体を見るポイントも変わります。
回復してきた段階では、単純に「動く・動かない」だけではなく、
- 左右の動き方
- 表情を作ったときのバランス
- 筋肉の緊張
- 頬や口元の動かしやすさ
- 目と口などが意図せず一緒に動く共同運動の有無
- ご本人が感じるつっぱりや重さ
などを細かく確認します。
特に、無理に顔の筋肉を動かし続けることが必ずしも適切とは限りません。
状態に応じて、医療機関での評価やリハビリテーションを基本にしながら、過度な刺激を避けることも重要です。
K様がリフェムLABOに来院された理由
K様が来院された大きな理由は、
「できるところまでやってみたい」
という思いでした。
以前、別の身体の不調で、気になることがあっても「こんなことを言ったら嫌がられるかもしれない」と我慢した経験があったそうです。
今回は同じように終わらせたくない。
完全に元通りになるかどうかは分からなくても、今できることがあるなら取り組みたい。
その気持ちで相談してくださいました。
私たちも「どこまで回復する」と約束することはできません。
だからこそ、分からないことを分からないままにせず、現在の状態を一緒に確認しながら進めることを大切にしています。
リフェムLABOで確認したこと
初回は、まずK様が感じている違和感を詳しく聞きました。
どのような表情で気になるのか。
口を閉じたときはどうなのか。
頬を動かしたときはどうなのか。
左右で何が違うと感じるのか。
さらに顔の状態に触れながら、左右の筋肉の緊張や組織の動きなども確認しました。旧記事にも、左頬と右側で触れた感覚に違いがあったことが記録されています。
ここで大切なのは、
「顔だけを見ない」
ということです。
睡眠は十分か。
疲労が蓄積していないか。
身体全体に強い緊張がないか。
食事は取れているか。
体調を崩していないか。
顔面神経麻痺があるからといって、身体のほかの部分と切り離して考えることはできません。
その日の全身状態も含めて確認します。
鍼灸整体では何をするのか
リフェムLABOでは、医療機関での治療を否定したり、鍼灸だけで顔面神経麻痺を治そうと考えたりはしていません。
医療機関での診断・治療を基本としながら、状態に応じて鍼灸や身体への施術を組み合わせます。
目的は、強い刺激によって無理に顔を動かすことではありません。
顔周囲の過度な緊張や身体全体の状態を確認し、その方の回復段階に合わせて施術を組み立てます。
特に回復期では、
「刺激を強くすればするほどよい」わけではない
という点を大切にしています。
現在の動きや共同運動などを確認しながら、刺激量も調整します。
施術前後の変化も慎重に確認する
K様の場合、施術後に左頬を確認すると、施術前より柔らかく感じられ、ご本人も口を動かした際に「少し軽くなった気がする」と話されました。
ただし、一度の施術で顔面神経麻痺そのものが改善したと判断することはできません。
その場で感じる変化と、神経機能そのものの回復は分けて考える必要があります。
翌日以降はどうだったのか。
次回来院時にはどうなっているのか。
表情の動きはどう変化しているのか。
経過を見ながら判断していきます。
顔面神経麻痺は「顔だけ」の問題として考えない
私たちがもう一つ大切にしているのが、身体全体を見ることです。
睡眠不足や強い疲労が続いている。
食事が十分に取れていない。
精神的な緊張が強い。
身体そのものが疲れている。
そのような状態であれば、まず身体を休ませることも必要です。
リフェムLABOでは、
「生命の働きを邪魔しない状態に近づける」
という考え方を大切にしています。
身体には本来、変化に適応し、状態を調整しようとする働きがあります。
私たちの施術は、その働きを無理に操作するというより、身体が回復に向かいやすい環境を整えることを目指しています。
「治ったか」だけではなく、その先を見る
顔面神経麻痺では、大きな症状が改善してくると、
「もう治療を終えていいのだろうか」
「この違和感は残るのだろうか」
「もっと何かできることはないのだろうか」
と迷う時期があります。
この時に大切なのは、必要以上に不安になることでも、逆に違和感を無視することでもありません。
今どの段階にいるのかを確認することです。
必要であれば医療機関で再評価を受ける。
リハビリテーションが必要なら継続する。
そして鍼灸整体を利用する場合も、医療と対立するものではなく、身体全体を整える選択肢の一つとして考える。
私たちはそのような立場でサポートしています。
こんな違和感が残っている方へ
顔面神経麻痺の回復後に、
「笑うと左右差を感じる」
「口元に違和感がある」
「頬が重い、つっぱる」
「目の周囲が動かしにくい」
「見た目はかなり戻ったけれど、自分では元通りとは感じない」
という方もいらっしゃいます。
症状の原因や回復の程度は一人ひとり違います。
そのため、「鍼灸をすれば治る」と一律にお伝えすることはできません。
まず現在の状態を確認し、医療機関での評価が必要な状態なのか、鍼灸整体でサポートできる部分があるのかを考えていきます。
まとめ
顔面神経麻痺では、大きな症状が回復したあとにも、本人にしか分からない小さな違和感が残ることがあります。
その違和感を必要以上に怖がる必要はありませんが、
「かなり治ったから、もう気にしてはいけない」
と無理に考える必要もありません。
大切なのは、現在の状態を正しく確認することです。
リフェムLABOでは、顔の動きだけではなく、身体全体の状態や生活状況まで含めて確認しながら、一人ひとりに合わせたサポートを考えています。
「かなり回復したけれど、まだ何か違う」
そのような段階でも、一度ご相談ください。
